列王記上

知恵の初め ウイリアム・モーア宣教師

聖書:箴言1章1−7
 
【ソロモンの願い】
皆さん、突然の質問ですけれども、もしある日、神様があなたに現れ、一つの願いを聞いてあげようと約束されたら、どう言う事を願うのでしょうか。その事について考えた事がありますか。何よりも、神からどう言うものを頂きたいですか。多分人によってその答えが異なると思います。例えば、飢えている者には、食べ物を願うでしょう。病気で苦しむ者だったら、何よりもその病気から癒されるのを切に願う事でしょう。経済的に困っている人にはもちろんお金を願い、そして、寂しい人は多分相手になる友人を求めるでしょう。
 
実は、聖書によりますと、ある日神はイスラエルの王になったばかりのソロモンの夢に現れ、このようにおっしゃいました。「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と約束しました。ソロモンには欲しい事が何でも頂ける一生のチャンスでした。もし、彼は富や、幸せや、権力や長命などを願ったら、きっとそのものは手に入れられるけれども、彼はそのようなものを神に願いませんでした。その代わりに、ソロモンは知恵を神に願ったのです。このように願いました。「どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断する事が出来るように、この僕に聞き分ける心をお与え下さい。そうでなければ、この数多いあなたの民を裁く事が、誰に出来ましょう。」(列王記上3:9)ソロモンは神の民に仕える為、神から知恵を願ったのです。
 
神はその願いを聞いて、喜びました。そして、ソロモンに言われました。

「あなたは自分の為に長寿を求めず、富を求めず、また敵の命も求める事なく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた。見よ、私はあなたの言葉に従って、今あなたに知恵に満ちた賢明な心を与える。あなたの先にも後にもあなたに並ぶ者はいない。私はまた、あなたの求めなかったもの、富と栄光をあたえる。生涯にわたってあなたと肩(かた)を並べうる王は一人もいない」


(列王記上3:10−13)とソロモンに約束しました。
 
ソロモン王は一番貴重なもの、知恵を願いましたので、神は知恵だけではなく、他にも祝福を豊かに与えて下さいました。列王記上5:9によりますと、

「神はソロモンに非常に豊かな知恵と洞察力と海辺の砂浜のような広い心をお授けになった。」

    ソロモン王は神から本当に価値あるものを頂きましたね。そして、

「あらゆる国の民が、ソロモンの知恵をうわさに聞いた全世界の王侯のもとから送られて来て、その知恵に耳を傾けた」

(列王記上5:14)と書いてあります。          

2007年10月14日 | カテゴリー: 列王記上 , 旧約聖書 , 箴言

わたしの母とはだれか ウイリアム・モーア宣教師

マタイによる福音書12章46−50

  ◆イエスの母、兄弟 46:イエスがなお群衆に話しておられるとき、その母と兄弟たちが、話したいことがあって外に立っていた。47:そこで、ある人がイエスに、「御覧なさい。母上と御兄弟たちが、お話ししたいと外に立っておられます」と言った。48:しかし、イエスはその人にお答えになった。「わたしの母とはだれか。わたしの兄弟とはだれか。」49:そして、弟子たちの方を指して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。  50:だれでも、わたしの天の父の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母である。」  


【今日は母の日】
御存じのように、今日は母の日です。母の日に私達はお母さんを覚え、特別に敬う日なのです。私達それぞれは、誰でもどんな人でも、母がいますので、皆この日に参加する事が出来ます。今日は世界中で、数え切れない人がこの日を覚え、祝っています。北、中、南米の殆ど全ての国は5月の第二の主の日に母の日を祝います。そして、ヨーロッパとアフリカ諸国も今日、母の日を祝っています。アジアだったら、フィリビン、シンガポール、マレーシア、韓国、もちろん日本などにも母の日は大切に守られています。実は、最近中国さえも多くの人々は今日、自分のお母さんを特別に覚えています。

2007年05月13日 | カテゴリー: エフェソの信徒への手紙 , マタイによる福音書 , 列王記上 , 新約聖書 , 旧約聖書