2013.5.5.説教「良いものを大事にし、悪いものから遠ざかりなさい」ウイリアム・モーア宣教師

2013.5.5.説教「良いものを大事にし、悪いものから遠ざかりなさい」ウイリアム・モーア宣教師

 

新約聖書:テサロニケの信徒への手紙一5

21 すべてを吟味して、良いものを大事にしなさい。

22 あらゆる悪いものから遠ざかりなさい。

 

説教要約(文責 近藤)

【ゴミ屋敷】

数年前、テレビでゴミ屋敷をレポートした特別番組がありました。庭には廃車が2,3台とものすごい量のガラクタが家中所狭しと置いてありました。使えなくなった電気製品や家具類などで一杯になった屋敷をリポーターが訪ねました。

 

玄関のベルを鳴らしても誰もでてきません。それでリポーターは近くのコンビニでお弁当を買ってそれを玄関に置いて帰りました。二日目もこの家の主は出てこないので又弁当を置いて帰りました。弁当は食べているようなので三日目も訪ねましたら漸くこの家の主人が出てきて迎え入れてくれました。

 

中に入ると天上までガラクタで一杯でした。生くさい臭いも鼻につきました。20年前の新聞が置いてあり、2階への階段も物で塞がっており上がれません。リポーターが聞くと「捨てるのはモッタイナイし、ゴミの日にゴミ箱に捨てられたものもいつか役に立つと思って拾っている」と言いました。

 

ゴミやガラクタを家から捨てられないものは普通ではないと思いますが、実は我が家では私がごみを捨てる担当になっています。

 

捨てる物によって曜日が決められていますので分類して廃棄します。殊に生ごみを捨てることは本当に歓びになります。使えなくなった廃品を捨てるのも嬉しくなります。

 

【心のゴミ屋敷】

多くの人は家の中をきれいにかたずけるが、人生の中でのよいことと悪いこととを選別して余計なものを捨てなければなりません。

そうでないと良い物を探すのが難しくなります。

 

今日の聖書は心のゴミ屋敷にならないようにすることを教えます。

 

人生に於いて正しくするものと悪しき習慣を選び分けることは大事なことです。

 

その為には正しい判断により良いことを大事にし、悪しきものを捨てなければなりません。

 

アブラハムが息子イサクの為に嫁を探した時の4つの原理は非常に参考になります。

 

1、神の御言葉を知り、良い判断をもとめること、

2、神の御心を行うこと、

3、神の摂理を信頼すること

4、正しい判断が出来るように知恵と主の導きに従うこと

 

【すべてを吟味し】

テサロニケの信徒への手紙一521 「すべてを吟味し」とは原文では金銀が本物であることを確かめることを「吟味する」と言いました。

 

偽物の金や銀をだまされて買わないようにするためにすべてを吟味することは大切です。

 

【霊的真理と偽りの宗教】

使徒パウロは霊的真理と偽りの宗教を見分けるために吟味することを教えます。全ては真理ではありません。

聖書に基づかないことは絶対に受け入れないことは人生に於いて注意すべきことです。

 

人生に於いて吟味すべきことは多いです。

 

広告、マスコミ、政治家の言うことをすべて受け入れると私たちの魂と人生の歩みはテレビで放映されたゴミ屋敷のようになります。

 

【良いものを大事にし】

次に「良いものを大事にしなさい」と言われます。この世には良い物と悪いものがあるので、それらを区別して悪いものを捨て良い物を大事にすることが大切なことです。

 

フィリピの信徒への手紙に使徒パウロはこう書きました、

19 わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、10 本当に重要なことを見分けられるように。」。

 

主から教えられたことをつかんで日々実行することは信仰生活にとって大事です。善きものと真実がここには保障されています。

 

【あらゆる悪いものから遠ざかり】

最後に「あらゆる悪いものから遠ざかりなさい」と言われます。

何よりも自身の中の悪を憎み罪を犯すことを止めることです。

わたしは牧師としていろんな人に出会いました。ガラクタを大事にしている人が多いです。

 

人への悪い思いは、怒り、恨みは捨てるべきです。これらはその人を腐らせていきます。悪い思い、悪い癖、悪い友人、悪い言葉は人生をダメにします。

 

このようなガラクタな思いを捨て、神の助けで捨てて人生をクリーンにしてください。

 

イエス・キリストがこの世に来られたのはこのガラクタのような全ての罪から解放するためです。主を受け入れると新しい人生が始まります。主はこのガラクタを捨てることを助けて下さいます。

 

【エンジントラブルに見舞われた爆撃機】

戦時中のことです。イギリスのある爆撃機がドイツの上空でエンジントラブルに見舞われ4つの内3つのエンジンが止まってしまいました。イギリスまで帰るのは困難でした。ドイツの陸地に不時着すべきという意見もあったが、パイロットはこれを望まず、飛行機を軽くして不必要な機材、物資全てを捨てるように皆に求めました。かなりの爆弾や椅子、兵士の衣服までもすべて捨てさせましたので飛行機は無事にイギリス海峡を越えて基地に帰りつくことが出来たのです。

 

歳を取るとは人生の不必要なものを捨て去ることだと言われます。良い物、永遠のものだけをつかみ取りましょう。

 

高齢でガンのアメリカの父を見舞った時、父の書斎の整理を手伝いました。父は必要なものと不必要なものを分けていました。不必要なものを捨てること、辛いことですがこれは大事なことです。

 

御言葉は「すべてを吟味して、良いものを大事にしなさい。

あらゆる悪いものから遠ざかりなさい」と教えて下さいます。(おわり)

2013年05月06日 | カテゴリー: テサロニケの信徒への手紙一 , 新約聖書

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