「神に導かれて」ウイリアム・モーア

聖書:使徒言行録8章26~40

要約:復活の主は聖霊降臨の約束を弟子たちに賜った。そして聖霊降臨のあるまではエルサレムにとどまって祈りまつようにと。

ペンテコステの日に約束の聖霊降臨をうけた弟子たちは大胆に力強く福音宣教に立ち上がったので教会は大きく成長した。しかしそれとともにユダヤ人の迫害も大きくなったのでエルサレムの信者たちは地方に散って行った。そこでも福音を述べ伝えたので信じる者が多く起こされた。

 

ここにフィリポという弟子、彼はエルサレム教会の執事であったが、使徒言行録8章4~13に書かれているようにまずサマリヤに下って行った。

 


使徒言行録8章「4 さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。

5 フィリポはサマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた。

6 群衆は、フィリポの行うしるしを見聞きしていたので、こぞってその話に聞き入った。

7 実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びながら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。

8 町の人々は大変喜んだ。」

 

サマリヤ人はユダヤ人から蔑視されていてゲリジム山がかれらの礼拝場所だった。サマリヤ人はフィリポの語る福音を熱心に聴きくのサマリヤ人がイエスを信じて信徒になった。

 

このようにサマリヤ伝道が進展していた時、天使のお告げがあった。

 

使徒言行録8

「26 さて、主の天使はフィリポに、「ここをたって南に向かい、エルサレムからガザへ下る道に行け」と言った。そこは寂しい道である。27 フィリポはすぐ出かけて行った。折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、エルサレムに礼拝に来て、28 帰る途中であった。彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。

 

29 すると、"霊"がフィリポに、 『追いかけて、あの馬車と一緒に行け』と言った。

30 フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、『読んでいることがお分かりになりますか』と言った。31 宦官は、『手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう』と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。

 

32 彼が朗読していた聖書の個所(注イザヤ書53章)はこれである。『彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。毛を刈る者の前で黙している小羊のように、/口を開かない。

33 卑しめられて、その裁きも行われなかった。だれが、その子孫について語れるだろう。彼の命は地上から取り去られるからだ。』

 

34 宦官はフィリポに言った。『どうぞ教えてください。預言者は、だれについてこう言っているのでしょうか。自分についてですか。だれかほかの人についてですか。』

35 そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。

 

36 道を進んで行くうちに、彼らは水のある所に来た。宦官は言った。『ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。』

37 フィリポが、『真心から信じておられるなら、差し支えありません』と言うと、宦官は、『イエス・キリストは神の子であると信じます』と答えた。38 そして、車を止めさせた。フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、フィリポは宦官に洗礼を授けた。

 

39 彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、喜びにあふれて旅を続けた。40 フィリポはアゾトに姿を現した。そして、すべての町を巡りながら福音を告げ知らせ、カイサリアまで行った。」

 

エチオピアはその後キリスト教国になって今日も教会は栄えているが、その起源はイエス・キリストを信じてフィリポから洗礼を授けられたこの宦官に始まると言われる。

フィリポは主の御声に忠実に聴き従ったので神様の大きなお働きに与ったのです。私たちも主の御声に忠実にしたがい神様のお導きに従いましょう。

2012年05月05日 | カテゴリー: 使徒言行録

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