問53.第三戒は、どれですか。

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Q.53

問い
第三戒は、どれですか。
答え
第三戒はこれです。「あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう」。

解説

 問53と問54は、まとめて解説します。

 問53にあるように、第三戒は「あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、御名をみだりに唱えるものを、罰しないではおかないであろう」です。第三戒は、神様のお名前を、むなしく、軽々しく口にすることを禁じています。

 問54は、第三戒が求めていることについて、次のように告白しています。「第三戒が求めている事は、神の御名、称号、属性、規定、御言葉、御業を、きよく敬虔に用いることです」。

 「あなたの神、主の名」が、「神の御名、称号、属性、規定、御言葉、御業」と広く言い換えられています。第三戒がみだりに唱えることを禁じている「あなたの神、主の名」とは、「神の御名、称号、属性、規定、御言葉、御業」を含んでいるのです。それは言い換えれば、神が御自身について啓(ひら)き示される、啓示の御業と言えます。第三戒は、私たちに、神の啓示を、きよく敬虔に用いることを求めているのです。

 第三戒は、私たちがどのような心で神様を礼拝すべきかを教える掟であると言えます。十戒の第一戒は礼拝の対象について教えており、第二戒は礼拝の形式について教えており、第三戒は礼拝する者の心について教えているのです。私たちは礼拝においてこそ、神の御名、称号、属性、規定、御言葉、御業をきよく敬虔に用いることが求められます。また、そのような訓練を礼拝において受けているのです。このことは聖書の朗読とその説き明かしである説教のことを考えればよく分かると思います。私たちは、礼拝において、聖書の朗読と説教を、まさに神様の御言葉として聞きます。そのとき、私たちは、御言葉をきよく敬虔に用いていると言えるのです。

 神様の御名を重んじること、さらには、称号、属性、規定、御言葉、御業をきよく敬虔に用いることは、その背後におられる神様を重んじることです。そして、神様を重んじるところにこそ、神様の御栄光はあらわされるのです。

あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。出エジプト記 20章7節
村田寿和 牧師