問59.七日のうちのどの日を、神は週ごとの安息…

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Q.59

問い
七日のうちのどの日を、神は週ごとの安息日と指定されましたか。
答え
神は、世の初めからキリストの復活までは、週の第七日を週ごとの安息日と指定されました。そして、キリストの復活からは、週の第一日を世の終わりまで続けるように指定されました。これがキリスト教安息日です。

解説

 問59と問60は、まとめて解説します。

 問59は「七日のうちのどの日を、神は週ごとの安息日と指定されましたか」と問い、次のように告白しています。「神は、世の初めからキリストの復活までは、週の第七日を週ごとの安息日と指定されました。そして、キリストの復活からは、週の第一日を世の終わりまで続けるように指定されました。これがキリスト教安息日です」。

 証拠聖句に、コリントの信徒への手紙一16章1節、2節と使徒言行録の20章7節があげられています。そこには、初代教会が週の初めの日に礼拝をささげていたことが記されています。初代教会は、イエス・キリストが週の初めの日に復活されたことを記念して、週の初めの日を「主の日」と呼び、礼拝をささげたのです。しかし、初代教会が主の日を安息日に代わるものとして理解していたかは議論のあるところです。といいますのも、主の日は休みの日ではなく、彼らは仕事を始める前の朝に、あるいは仕事が終わった夜に、集まって礼拝をささげていたからです。私としては、主の日を安息日に準じた日として理解したいと思います。

 問60は「安息日は、どのように聖別すべきですか」と問い、次のように告白しています。「安息日は、次のように聖別すべきです。その日は終日きよく休むこと。他の日なら正当な世俗の職や娯楽さえもやめること。すべての時間を公私の神礼拝を守るのに費やすこと。ただし、必要やむを得ない業とあわれみの業にとられる時間は別です」。

 小教理は、主の日をキリスト教安息日として理解していますので、その聖別の仕方も、旧約の安息日の掟が証拠聖句としてあげられています。もちろん、主の日を安息日に準じた日として理解するにせよ、旧約の安息日の掟を念頭に置くことは有益です。けれども、安息日の主であるイエス様の御心に適うことを行うことがもっと強調されてよいと思います。小教理は、「ただし、必要やむを得ない業とあわれみの業にとられる時間は別です」と記していますが、私たちは主の日においてこそ、全身全霊で神様を愛し、自分のように隣人を愛するべきであるのです。

週の初めの日、わたしたちがパンを裂くために集まっていると、パウロは翌日出発する予定で人々に話をしたが、その話は夜中まで続いた。使徒言行録 20章7節
村田寿和 牧師