Q.43. What is the preface to the ten commandments?
A. The preface to the ten commandments is in these words, I am the Lord, thy God, which have brought thee out of the land of Egypt, out of the house of bondage.
Q.44. What doth the preface to the ten commandments teach us?
A. The preface to the ten commandments teach us, That because God is the Lord, and our God, and Redeemer, therefore we are bound to keep all his commandments.
問43 十戒の序言は何ですか。
答 十戒の序言は、「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」(1)という言葉です。
Q.43. What is the preface to the ten commandments?
A. The preface to the ten commandments is in these words, I am the Lord, thy God, which have brought thee out of the land of Egypt, out of the house of bondage.
問44 十戒の序言は、わたしたちに何を教えていますか。
答 十戒の序言はわたしたちに、神は主(しゅ)であり、さらに、わたしたちの神また贖い主(ぬし)でもあられるので、それゆえわたしたちは、神のすべての戒めを守らなければならないということを教えています(2)。
Q.44. What doth the preface to the ten commandments teach us?
A. The preface to the ten commandments teach us, That because God is the Lord, and our God, and Redeemer, therefore we are bound to keep all his commandments.
(1)出エジプト20:2「私は主、あなたの神、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。
(2)ルカ1:74、75敵の手から救われ/恐れなく主に仕える/生涯、主の御前に清く正しく。
一ペトロ1:15~19あなたがたを召し出してくださった聖なる方に倣って、あなたがた自身も生活のあらゆる面で聖なる者となりなさい。「聖なる者となりなさい。私が聖なる者だからである」と書いてあるからです。また、あなたがたは、人をそれぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、父と呼んでいるのですから、この地上に寄留する間、畏れをもって生活しなさい。知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来の空しい生活から贖われたのは、銀や金のような朽ち果てるものによらず、傷も染みもない小羊のようなキリストの尊い血によるのです。
【解説】
①問43と問44は、まとめて解説します。問43にあるように、十戒の序言は、「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」です。ここには、十戒をお授けになる神様と十戒を授けられるイスラエルの人々との関係が記されています。十戒をお授けになる神様は、イスラエルをエジプトの地、奴隷の家から導き出したお方であるのです。それに対して、十戒を授けられるイスラエルの人々は、エジプトの地、奴隷の家から導き出された者たちであるのです。つまり、十戒は、神様がイスラエルを奴隷の家であるエジプトから導き出したという救いに基づいて与えられているのです。そして、ここにイスラエルの民が十戒を守らなくてはならない根拠があるのです。
②問44は「十戒の序言は、わたしたちに何を教えていますか」と問い、次のように告白しています。「十戒の序言はわたしたちに、神は主(しゅ)であり、さらに、わたしたちの神また贖い主(ぬし)でもあられるので、それゆえわたしたちは、神のすべての戒めを守らなければならないということを教えています」。十戒の序言が私たちに教えている事は、この十戒をお授けになる神様がすべてのものを造り、統べ治めておられる主権者であるということです。それゆえ、神様によって造られたすべての人が、そのすべての戒めを守る義務があるのです。また、イエス・キリストを信じる私たちにとって、神様は造り主であるばかりでなく、贖い主でもあられます。神様は、罪の奴隷状態にあった私たちを、イエス・キリストによって贖い出してくださいました(大教理問101参照)。それゆえ、私たちキリスト者は、ますます、そのすべての戒めを守る義務を負っているのです(信仰告白19:5「じっさいキリストもまた、福音においてこの義務(道徳律法に服従すること)を決して解消せず、むしろ大いに強化しておられるのである」参照)。
【参考】
①ウェストミンスター大教理問答
問101 十戒の序言は何ですか。
答 十戒の序言は、「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」という言葉に含まれています(1)。ここで神は、永遠、不変、全能の神、主であり(2)、その存在を自らのうちに、自らによって持っておられ(3)、御自身のすべての言葉(4)と業(5)を生み出す方として、自らの主権を明らかにしておられます。また、昔のイスラエルにとってと同様に、御自身のすべての民と契約関係にある神であり(6)、イスラエルをエジプトにおける奴隷状態から救い出してくださること(7)、さらに、それゆえ、わたしたちは、この神をわたしたちの唯一の神とし、神のすべての戒めを守らなければならないということ(8)を明らかにしておられます。
(1)出20:2、(2)イザ44:6、(3)出3:14、(4)出6:3、(5)使17:24、28、(6)創17:7、さらにロマ3:29も参照、(7)ルカ1:74、75、(8)Ⅰペト1:15−18、レビ18:30、レビ19:37
②ウェストミンスター信仰告白 第19章「神の律法について」
[5]道徳律法は、義とされた者も他の者も同様に、すべての人々に、それに服従することを、じっさい永久に義務づけている(1)。そしてそれは、その律法に含まれている内容のゆえばかりでなく、それをお与えになった創造者なる神の権威のゆえである(2)。じっさいキリストもまた、福音においてこの義務を決して解消せず、むしろ大いに強化しておられるのである(3)。
(1)ローマ13:8~10、エフェソ6:2、Ⅰヨハネ2:3、4、7、8、(2)ヤコブ2:10、11、(3)マタイ5:17~19、ヤコブ2:8、ローマ3:31
[6]真の信仰者たちは、行いの契約として、律法の下にあるのではなく、従ってそれによって義とされ、あるいは罪に定められることはないが(1)、それでも、彼らにとって律法は、他の人々にとってと同様に、非常に有用である。というのは、律法は、彼らに神の意志と自分の義務を知らせる生活の規範として、それに一致した歩みをするように彼らを導き、義務づける(2)。また、律法は彼らの本性と心と生活の罪深い汚れを暴露する(3)。そのようにして、彼らはそれによって自らを吟味して、罪を一層確信し、罪のためにへりくだり、罪を憎むようになり(4)、同時にキリストが自分にどれほど必要であり、キリストの服従がどんなに完全であるかということを一層はっきりと悟るようになるからである(5)。律法はまた再生している者にとっても、罪を禁止することによって、彼らの腐敗を抑制するのに有用である(6)。そして律法の与えられている威嚇は、彼らの罪でさえも何に値するか、また彼らは律法において威嚇されているそれの呪いから解放されているとはいえ、その罪のためにこの世でどんな苦難を受けることになるか、を示す働きをする(7)。律法の与えている諸約束は、同様にして、彼らに、神が服従をよしとしてくださること、また律法を実行した場合どのような祝福を受けることになるのかを示している(8)。もっとも、その祝福は、行いの契約としての律法によって彼らに当然与えられるべきものだというわけではないが(9)。それゆえ、律法が善を勧め、悪をとどめているということから、人が善を行い、悪を行わないのは、彼が律法の下にあるということ、そして恵みの下にないということの、証拠には決してならないのである(10)。
(1)ローマ6:14、ガラテヤ2:16、ガラテヤ3:13、ガラテヤ4:4、5、使徒13:39、ローマ8:1、(2)ローマ7:12、22、25、詩編119:4~6、Ⅰコリント7:19、ガラテヤ5:14、16、18~23、(3)ローマ7:7、ローマ3:20、(4)ヤコブ1:23~25、ローマ7:9、14、24、(5)ガラテヤ3:24、ローマ7:24、25、ローマ8:3、4、(6)ヤコブ2:11、詩編119:101、104、128、(7)エズラ9:13、14、詩編89:30~34[89:31~35]、(8)レビ26:1~14、さらにⅡコリント6:16も参照、エフェソ6:2、3、詩編37:11、さらにマタイ5:5も参照、詩編19:11[19:12]、(9)ガラテヤ2:16、ルカ17:10、(10)ローマ6:12、14、Ⅰペトロ3:8~12、さらに詩編34:12~16[34:13~17]も参照、ヘブライ12:28、29
[7]また、前述の律法の諸用法は、福音の恵みに反するものではなく、それと見事に一致している(1)。キリストの御霊が人間の意志を従わせて、律法において啓示されている神の意志が要求することを、自由にそして喜んでなすことを可能にしてくださるのである(2)。
(1)ガラテヤ3:21、(2)エゼキエル36:27、ヘブライ8:10、さらにエレミヤ31:33も参照