問92.礼典とは、何ですか。

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Q.92

問い
礼典とは、何ですか。
答え
礼典とは、キリストが制定されたきよい規定です。そこでは、キリストと新しい契約の祝福とが、感覚的なしるしによって信者たちに示され、証印され、当てはめられるのです。

解説

 問92と問93は、まとめて解説します。

 キリストがあがないの祝福を私たちに伝えるのに用いられる外的な普通の手段は、御言葉と礼典と祈りです。

 問92は、礼典について次のように告白しています。「礼典とは、キリストが制定されたきよい規定です。そこでは、キリストと新しい契約の祝福とが、感覚的なしるしによって信者たちに示され、証印され、当てはめられるのです」。

 「礼典とは、キリストが制定されたきよい規定です」という言葉は、ローマ・カトリック教会の主張を念頭において記されています。といいますのも、ローマ・カトリック教会によれば、礼典(秘蹟)は洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、叙階、婚姻の七つであるからです。なぜ、七つもあるのかと不思議に思うかも知れませんが、その理由の一つは、ローマ・カトリック教会が使徒たちの教えを根拠にして秘蹟を定めていることにあります。例えば、ヤコブの手紙5章14節に「あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい」とあります。この所を根拠にして、病者の塗油が秘蹟とされているのです。それに対して、プロテスタント教会の信仰告白文書である小教理は、キリスト御自身が制定されたきよい規定である洗礼と主の晩餐の二つが新約の礼典であると告白しているのです。

 礼典においては、キリストと新しい契約の祝福とが、感覚的なしるしによって信者たちに示され、証印(保証、確証)され、当てはめられます。これが礼典の用件(必要な条件)です。感覚的なしるしとは、洗礼においては水であり、主の晩餐においてはパンとぶどう酒です。私たちは洗礼において、水の洗いを受けることにより、すべての罪の汚れから清められ、新しく生まれたことを示され、証印され、当てはめられるのです。また、私たちは主の晩餐において、パンとぶどう酒にあずかることにより、キリストの十字架の贖いと復活の命の恵みにあずかっていることを示され、証印され、当てはめられるのです。

 キリストは、信仰の薄い私たちのために、御自身と新しい契約の祝福とを、感覚的なしるしによってお示しになり、証印され、当てはめられる礼典を定めてくださいました。キリストは今も、礼典を有効に用いてくださり、御自分と新しい契約の祝福を私たちに示し、証印し、当てはめてくださるのです。

わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。コリントの信徒への手紙一 11章23節~26節
村田寿和 牧師