問82.神の戒めを完全に守れる人が、だれかいま…

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Q.82

問い
神の戒めを完全に守れる人が、だれかいますか。
答え
ただの人は、堕落以来、この世では、だれも神の戒めを完全には守れず、日ごとに思いと言葉と行ないにおいて破っています。

解説

 小教理は、問42から問81に渡って、十戒について告白してきました。続く問82は、十戒に代表される「神の戒めを完全に守れる人が、だれかいますか」と問うています。私たちは十戒の一つ一つの戒めが求めていること、禁じていることを告白してきました。では、そのような神の戒めを完全に守れる人が、だれかいるのでしょうか。答えはこうです。「ただの人は、堕落以来、この世では、だれも神の戒めを完全には守れず、日ごとに思いと言葉と行いにおいて破っています」。

 「ただの人」とは、聖霊によっておとめマリアから生まれた、まことの神であり、まことの人であるイエス・キリストを除いてということです。「ただの人」とは「イエス・キリストを除いたすべての人」という意味です。

 また「堕落以来」とは、「はじめの人アダムの堕落以来」ということです。堕落する前のアダムとエバは、神の戒めを完全に守ることができるものとして造られました。しかし、彼らは自分の自由な意思によって罪を犯し、創造された状態から堕落したのです。そして、アダムの堕落によって、普通のしかたでアダムから出る全人類が堕落したのです。すなわち、アダムの子孫であるすべての人が神の掟に背く罪をもって生まれてくるのです。

 小教理は、「この世」と「来たるべき世」を対比して記しています。この世では、キリスト者であっても、神の戒めを完全に守ることはできません。しかし、救いが完成される来るべき世において、キリスト者は神の戒めを完全に守ることができる栄光の状態へと入れられるのです。

 この世では、私たちキリスト者も、神の戒めを完全に守ることはできません。しかし、それは全く守れないということではありません。私たちは御言葉と聖霊に導かれて歩むとき、神の恵みによって神の戒めを守ることができます。しかし、完全に守ることはできず、日ごとに思いと言葉と行いにおいて神の戒めを破ってしまうのです。

 それゆえ、私たちは日々、イエス・キリストの御名によって罪を告白し、罪の赦しをいただかなければならないのです。そのとき、私たちは必ず罪を赦していただけます。なぜなら、イエス・キリストこそ、この世で、神の戒めを完全に守られたにもかかわらず、私たちが受けるべき律法の呪いの死を死んでくださったお方であるからです。

自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とすることであり、神の言葉はわたしたちの内にありません。わたしの子たちよ、これらのことを書くのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためです。たとえ罪を犯しても、御父のもとに弁護者、正しい方、イエス・キリストがおられます。この方こそ、わたしたちの罪、いや、わたしたちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえです。ヨハネの手紙一 1章8節~2章2節
村田寿和 牧師