問5.ひとりより多くの神々がいますか。

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Q.5

問い
ひとりより多くの神々がいますか。
答え
ただひとりしかおられません。生きた、まことの神です。

解説

 小教理は、問4で、「神は霊であられ、その存在、知恵、力、聖、義、善、真実において、無限、永遠、不変のかたです」と告白しました。続く、問5では、「ひとりより多くの神々がいますか」と問うています。答えはこうです。「ただひとりしかおられません。生きた、まことの神です」。

 旧約聖書の舞台である古代オリエントの世界では、多くの神々がいると信じられていました。例えば、イスラエルの人々が寄留していたエジプトは、多くの神々が崇められていた多神教の世界でした。同じことが、現代の日本においても言えるかも知れません。八百万(やおよろず)の神々と言われるように、日本でも多くの神々がいると信じられてきたのです。

 しかし、小教理は、神は「ただひとりしかおられません」と告白しています。証拠聖句である申命記6章4節には次のように記されています。「聞け、イスラエルよ。我らの神、主(しゅ)は唯一の主(しゅ)である」。「主」とは、神様がモーセにお示しになったお名前です。出エジプト記の3章で、神様はモーセに、「わたしはある。わたしはあるという者だ」と名乗られました。神様は、モーセと共にある者、御自分の民イスラエルと共にある者なのです。ちなみに、「主」と訳されるヘブライ語の4文字(英語で表記するとYHWH)は「ヤハウェ」と発音されるたと考えられています。

 小教理は、続けて、「生きた、まことの神です」と告白しています。証拠聖句であるエレミヤ書10章10節には次のように記されています。「主はまことの神であり、生きた神であり、永遠の王である」(口語訳)。天地万物を造られた神、イスラエルの民をエジプトの奴隷状態から導き出された神だけが、生きた、まことの神であるのです。では、神々と呼ばれるものは、何なのでしょうか?それは、死んだ、偽りの神々(偶像)です。

 生けるまことの神は、人間を造られたお方です。しかし、死んだ偽りの神々(偶像)は、人間が作り出したものであるのです。

聞け、イスラエルよ。我らの神、主は唯一の主である。申命記 6章4節
村田寿和 牧師