旧約聖書「コヘレトの言葉」に関する礼拝説教 6件
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旧約聖書「コヘレトの言葉」に関する礼拝説教 6件
コヘレトの言葉1章1節~18節
1エルサレムの王、ダビデの子、コヘレトの言葉。2コヘレトは言う。なんという空しさ/なんという空しさ、すべては空しい。3太陽の下、人は労苦するが/すべての労苦も何になろう。4一代過ぎればまた一代が起こり/永遠に耐えるのは大地。5日は昇り、日は沈み/あえぎ戻り、また昇る。6風は南に向かい北へ巡り、めぐり巡って吹き/風はただ巡りつつ、吹き続ける。7川はみな海に注ぐが海は満ちることなく/どの川も、繰り返しその道程を流れる。8何もかも、もの憂い。語り尽くすこともできず/目は見飽きることなく/耳は聞いても満たされない。9かつてあったことは、これからもあり/かつて起こったことは、これからも起こる。太陽の下、新しいものは何ひとつない。10見よ、これこそ新しい、と言ってみても/それもまた、永遠の昔からあり/この時代の前にもあった。11昔のことに心を留めるものはない。これから先にあることも/その後の世にはだれも心に留めはしまい。12わたしコヘレトはイスラエルの王としてエルサレムにいた。13天の下に起こることをすべて知ろうと熱心に探究し、知恵を尽くして調べた。神はつらいことを人の子らの務めとなさったものだ。14わたしは太陽の下に起こることをすべて見極めたが、見よ、どれもみな空しく、風を追うようなことであった。15ゆがみは直らず/欠けていれば、数えられない。16わたしは心にこう言ってみた。「見よ、かつてエルサレムに君臨した者のだれにもまさって、わたしは知恵を深め、大いなるものとなった」と。わたしの心は知恵と知識を深く見極めたが、17熱心に求めて知ったことは、結局、知恵も知識も狂気であり愚かであるにすぎないということだ。これも風を追うようなことだと悟った。18知恵が深まれば悩みも深まり/知識が増せば痛みも増す。
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- 藤井真 牧師
コヘレトの言葉2章1節~26節
1わたしはこうつぶやいた。「快楽を追ってみよう、愉悦に浸ってみよう。」見よ、それすらも空しかった。2笑いに対しては、狂気だと言い/快楽に対しては、何になろうと言った。3わたしの心は何事も知恵に聞こうとする。しかしなお、この天の下に生きる短い一生の間、何をすれば人の子らは幸福になるのかを見極めるまで、酒で肉体を刺激し、愚行に身を任せてみようと心に定めた。4大規模にことを起こし/多くの屋敷を構え、畑にぶどうを植えさせた。5庭園や果樹園を数々造らせ/さまざまの果樹を植えさせた。6池を幾つも掘らせ、木の茂る林に水を引かせた。7買い入れた男女の奴隷に加えて/わたしの家で生まれる奴隷もあり/かつてエルサレムに住んだ者のだれよりも多く/牛や羊と共に財産として所有した。8金銀を蓄え/国々の王侯が秘蔵する宝を手に入れた。男女の歌い手をそろえ/人の子らの喜びとする多くの側女を置いた。9かつてエルサレムに住んだ者のだれにもまさって/わたしは大いなるものとなり、栄えたが/なお、知恵はわたしのもとにとどまっていた。10目に望ましく映るものは何ひとつ拒まず手に入れ/どのような快楽をも余さず試みた。どのような労苦をもわたしの心は楽しんだ。それが、労苦からわたしが得た分であった。11しかし、わたしは顧みた/この手の業、労苦の結果のひとつひとつを。見よ、どれも空しく/風を追うようなことであった。太陽の下に、益となるものは何もない。12また、わたしは顧みて/知恵を、狂気と愚かさを見極めようとした。王の後を継いだ人が/既になされた事を繰り返すのみなら何になろうか。13わたしの見たところでは/光が闇にまさるように、知恵は愚かさにまさる。14賢者の目はその頭に、愚者の歩みは闇に。しかしわたしは知っている/両者に同じことが起こるのだということを。15わたしはこうつぶやいた。「愚者に起こることは、わたしにも起こる。より賢くなろうとするのは無駄だ。」これまた空しい、とわたしは思った。16賢者も愚者も、永遠に記憶されることはない。やがて来る日には、すべて忘れられてしまう。賢者も愚者も等しく死ぬとは何ということか。17わたしは生きることをいとう。太陽の下に起こることは、何もかもわたしを苦しめる。どれもみな空しく、風を追うようなことだ。18太陽の下でしたこの労苦の結果を、わたしはすべていとう。後を継ぐ者に残すだけなのだから。19その者が賢者であるか愚者であるか、誰が知ろう。いずれにせよ、太陽の下でわたしが知力を尽くし、労苦した結果を支配するのは彼なのだ。これまた、空しい。20太陽の下、労苦してきたことのすべてに、わたしの心は絶望していった。21知恵と知識と才能を尽くして労苦した結果を、まったく労苦しなかった者に遺産として与えなければならないのか。これまた空しく大いに不幸なことだ。22まことに、人間が太陽の下で心の苦しみに耐え、労苦してみても何になろう。23一生、人の務めは痛みと悩み。夜も心は休まらない。これまた、実に空しいことだ。24人間にとって最も良いのは、飲み食いし/自分の労苦によって魂を満足させること。しかしそれも、わたしの見たところでは/神の手からいただくもの。25自分で食べて、自分で味わえ。26神は、善人と認めた人に知恵と知識と楽しみを与えられる。だが悪人には、ひたすら集め積むことを彼の務めとし、それを善人と認めた人に与えられる。これまた空しく、風を追うようなことだ。
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- 藤井真 牧師
コヘレトの言葉3章1節~22節
1何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある。2生まれる時、死ぬ時/植える時、植えたものを抜く時3殺す時、癒す時/破壊する時、建てる時4泣く時、笑う時/嘆く時、踊る時5石を放つ時、石を集める時/抱擁の時、抱擁を遠ざける時6求める時、失う時/保つ時、放つ時7裂く時、縫う時/黙する時、語る時8愛する時、憎む時/戦いの時、平和の時。9人が労苦してみたところで何になろう。10わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。11神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。12わたしは知った/人間にとって最も幸福なのは/喜び楽しんで一生を送ることだ、と13人だれもが飲み食いし/その労苦によって満足するのは/神の賜物だ、と。14わたしは知った/すべて神の業は永遠に不変であり/付け加えることも除くことも許されない、と。神は人間が神を畏れ敬うように定められた。15今あることは既にあったこと/これからあることも既にあったこと。追いやられたものを、神は尋ね求められる。16太陽の下、更にわたしは見た。裁きの座に悪が、正義の座に悪があるのを。17わたしはこうつぶやいた。正義を行う人も悪人も神は裁かれる。すべての出来事、すべての行為には、定められた時がある。18人の子らに関しては、わたしはこうつぶやいた。神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ、と。19人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。同じ霊をもっているにすぎず、人間は動物に何らまさるところはない。すべては空しく、20すべてはひとつのところに行く。すべては塵から成った。すべては塵に返る21人間の霊は上に昇り、動物の霊は地の下に降ると誰が言えよう。22人間にとって最も幸福なのは、自分の業によって楽しみを得ることだとわたしは悟った。それが人間にふさわしい分である。死後どうなるのかを、誰が見せてくれよう。
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- 藤井真 牧師
コヘレトの言葉3章1節~22節
1何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある。2生まれる時、死ぬ時/植える時、植えたものを抜く時3殺す時、癒す時/破壊する時、建てる時4泣く時、笑う時/嘆く時、踊る時5石を放つ時、石を集める時/抱擁の時、抱擁を遠ざける時6求める時、失う時/保つ時、放つ時7裂く時、縫う時/黙する時、語る時8愛する時、憎む時/戦いの時、平和の時。9人が労苦してみたところで何になろう。10わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。11神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。12わたしは知った/人間にとって最も幸福なのは/喜び楽しんで一生を送ることだ、と13人だれもが飲み食いし/その労苦によって満足するのは/神の賜物だ、と。14わたしは知った/すべて神の業は永遠に不変であり/付け加えることも除くことも許されない、と。神は人間が神を畏れ敬うように定められた。15今あることは既にあったこと/これからあることも既にあったこと。追いやられたものを、神は尋ね求められる。16太陽の下、更にわたしは見た。裁きの座に悪が、正義の座に悪があるのを。17わたしはこうつぶやいた。正義を行う人も悪人も神は裁かれる。すべての出来事、すべての行為には、定められた時がある。18人の子らに関しては、わたしはこうつぶやいた。神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ、と。19人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。同じ霊をもっているにすぎず、人間は動物に何らまさるところはない。すべては空しく、20すべてはひとつのところに行く。すべては塵から成った。すべては塵に返る。21人間の霊は上に昇り、動物の霊は地の下に降ると誰が言えよう。22人間にとって最も幸福なのは、自分の業によって楽しみを得ることだとわたしは悟った。それが人間にふさわしい分である。死後どうなるのかを、誰が見せてくれよう。
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- 藤井真 牧師
コヘレトの言葉4章1節~17節
1わたしは改めて、太陽の下に行われる虐げのすべてを見た。見よ、虐げられる人の涙を。彼らを慰める者はない。見よ、虐げる者の手にある力を。彼らを慰める者はない。2既に死んだ人を、幸いだと言おう。更に生きて行かなければならない人よりは幸いだ。3いや、その両者よりも幸福なのは、生まれて来なかった者だ。太陽の下に起こる悪い業を見ていないのだから。4人間が才知を尽くして労苦するのは、仲間に対して競争心を燃やしているからだということも分かった。これまた空しく、風を追うようなことだ。5愚か者は手をつかねてその身を食いつぶす。6片手を満たして、憩いを得るのは/両手を満たして、なお労苦するよりも良い。それは風を追うようなことだ。7わたしは改めて/太陽の下に空しいことがあるのを見た。8ひとりの男があった。友も息子も兄弟もない。際限もなく労苦し、彼の目は富に飽くことがない。「自分の魂に快いものを欠いてまで/誰のために労苦するのか」と思いもしない。これまた空しく、不幸なことだ。9ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。10倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友のない人は不幸だ。11更に、ふたりで寝れば暖かいが/ひとりでどうして暖まれようか。12ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。三つよりの糸は切れにくい。13貧しくても利口な少年の方が/老いて愚かになり/忠告を入れなくなった王よりも良い。14捕われの身分に生まれても王となる者があり/王家に生まれながら、卑しくなる者がある。15太陽の下、命あるもの皆が/代わって立ったこの少年に味方するのを/わたしは見た。16民は限りなく続く。先立つ代にも、また後に来る代にも/この少年について喜び祝う者はない。これまた空しく、風を追うようなことだ。17神殿に通う足を慎むがよい。悪いことをしても自覚しないような愚か者は/供え物をするよりも、聞き従う方がよい。
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- 藤井真 牧師
コヘレトの言葉11章7節~12章8節
7光は快く、太陽を見るのは楽しい。8 長生きし、喜びに満ちているときにも/暗い日々も多くあろうことを忘れないように。何が来ようとすべて空しい。9 若者よ、お前の若さを喜ぶがよい。青年時代を楽しく過ごせ。心にかなう道を、目に映るところに従って行け。知っておくがよい/神はそれらすべてについて/お前を裁きの座に連れて行かれると。10 心から悩みを去り、肉体から苦しみを除け。若さも青春も空しい。12:1 青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。苦しみの日々が来ないうちに。「年を重ねることに喜びはない」と/言う年齢にならないうちに。2 太陽が闇に変わらないうちに。月や星の光がうせないうちに。雨の後にまた雲が戻って来ないうちに。3 その日には/家を守る男も震え、力ある男も身を屈める。粉ひく女の数は減って行き、失われ/窓から眺める女の目はかすむ。4 通りでは門が閉ざされ、粉ひく音はやむ。鳥の声に起き上がっても、歌の節は低くなる。5 人は高いところを恐れ、道にはおののきがある。アーモンドの花は咲き、いなごは重荷を負い/アビヨナは実をつける。人は永遠の家へ去り、泣き手は町を巡る。6 白銀の糸は断たれ、黄金の鉢は砕ける。泉のほとりに壺は割れ、井戸車は砕けて落ちる。7 塵は元の大地に帰り、霊は与え主である神に帰る。8 なんと空しいことか、とコヘレトは言う。すべては空しい、と。
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