宗教改革4

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宗教改革4

宗教改革は、教会内の孤立した出来事ではなく、社会全体が発展する中で起こったことです。

宗教改革4 
    
現在わたしたちは当たり前のように聖書を読んでいますが、宗教改革以前には考えられないことでした。

というのは、グーテンベルクにより活版印刷が発明されるまで(1450年頃)、聖書は専門の写字生により手書きで作製されていました。それゆえ、個人が聖書を持つことは不可能であり、教会に一冊あるのがせいぜいでした。印刷技術により印刷聖書が信徒の手に渡ることは、今日のインターネットによるコミュニケーション革命に匹敵する画期的出来事でした。聖書だけでなく、信仰問答なども信徒に届きました。

また、わたしたちは日本語に翻訳された聖書を読んでいますが、聖書は翻訳されるべきものであるとの認識は、宗教改革以前のカトリック教会にはありませんでした。教会・礼拝で使用されることばはラテン語であり、聖書はラテン語聖書、礼拝中の司祭が語る言葉もラテン語、カトリック礼拝の中心であるミサもラテン語で執行されました。説教はほぼなかったのですが、あったとしても原則ラテン語であり、信徒には理解できませんでした。

教会においては、ラテン語ではなく民衆の言葉(母語)が使われるべきであるとの原則はプロテスタント教会が主張したことであり、聖書の母語への翻訳はプロテスタント教会においてはじまりました。

ただし、翻訳のもとになる原文は事実上失われていました。西方教会では、およそ1000年にわたりラテン語聖書を使っていたので、ギリシア語新約聖書の原文があいまいなものになるとともに、ギリシア語を読む力も衰えていました。ヘブル語旧約原文については、ユダヤ人を迫害する伝統の中でヘブル語が理解不可能になっており、手に負えませんでした。それゆえ、人文主義者やプロテスタントの学者たちは、ユダヤ人からヘブル語を習い、ヘブル語の辞書と文法書を作ることからはじめました。この辞書や文法書も印刷技術があって共有財産になったといえます。

旧新約聖書の原文を整え、母語に翻訳し、それを印刷することは一大事業でした。ただし、識字率は低く印刷聖書を読める信徒は多かったわけではありません。

宗教改革は、教会内の孤立した出来事ではなく、社会全体が発展する中で起こったことです。

毎週日曜日は礼拝の日

仙台カナン教会では毎週日曜日、神様への感謝と祈りをささげる礼拝を開いています。この礼拝はキリスト教に興味のある方でしたら、どなたでも自由に参加できます。お仕事などで日曜日の都合がつかない方は、毎週水曜日に行われる祈祷会(きとうかい=お祈りの会)がおすすめです。

日曜日 朝の礼拝
午前10時30分~12時00分
必要な持ち物は特にありません。聖書や讃美歌などは教会でお貸します。
水曜日 祈祷会
14時00分から15時30分
こちらも必要なものは特にありません。聖書について学び、皆で神様にお祈りを捧げます。

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