2021年6月27日(日) 日曜礼拝「奴隷と主人」

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2021年6月27日(日) 日曜礼拝「奴隷と主人」

以下をクリックすると説教動画を見ることができます。 https://youtu.be/GKNXGjdlEZw



説教要旨

 家の秩序を保つためのあるべき関係を教える最後が奴隷と主人のありかたです。キリストにあっては奴隷も主人もなく、皆が一つであるということが、パウロの根本原理です(ガラ3:28)。

 当時の奴隷の境遇について知ることは困難です。パウロはあの時代に生きていたゆえ、ひとくくりにできない多様な境遇を十分知っていたはずです。けれども「奴隷たち、キリストに従うように、恐れおののき、真心を込めて、肉による主人に従いなさい」(5)と原則を示すだけです。中心は「従いなさい」です。

 ただし、「キリストに従うように」と加えています。信者でない横暴な主人に対しても、キリストに従うように主人に従うこと、しかも「喜んで仕えなさい」(7)とあるのは、あまりに酷ではないかと思う人もいるでしょう。

 今日の社会正義は、基本的人権にもとづく公平・公正・平等などから主張されます。しかし、あの時代には、人は生まれながら人権を持っているという考えはありません。それゆえ、パウロを含め新約聖書には、急激な社会変化を主張したり、そのように信者を扇動したりするということはありません。キリストにあって皆が一つであるとの原則を実践していくなら、時間がかかっても最終的には人間同士の区別・差別・階級などが克服されていくという姿勢だといえます。

 今日の人権に相当するものが、主人に向けて書かれた「彼らにもあなたがたにも同じ主人が天におられる」(9)との真理です。それゆえ「奴隷であっても自由な身分の者であっても、善いことを行えば、だれでも主から報いを受ける」(8)という約束を受け入れることができます。

 この神的原則ゆえに、奴隷は将来に希望を置いて主人に従い、主人は謙遜を旨として奴隷を扱う、ということを教えることができました。

 このパウロの教えは、人権から導きだされる今日の社会正義を否定するものではありません。人権は信者、未信者の区別なく理解できますが、天に主がおられるとの真理を知ることは信者の特権です。

毎週日曜は礼拝の日

日本キリスト改革派 仙台カナン教会は、毎週日曜日に神様への感謝と祈りをささげる礼拝を開いています。この礼拝はキリスト教に興味のある方でしたら、どなたでも自由に参加できます。お仕事などで都合のつかない方は、水曜日の祈祷会(お祈りの会)がおすすめです。

日曜礼拝
毎週日曜日 午前10時30分~12時00分
必要な持ち物は特にありません。聖書や讃美歌などは教会でお貸します。
祈祷会
毎週水曜日 14時00分から15時30分
こちらも必要なものは特にありません。聖書について学び、皆で神様にお祈りを捧げます。

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