一番大切なおきて

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一番大切なおきて

申命記6:4はイスラエル民族が最も重んじていた聖句ですが、これとレビ19:18を組み合わせることで、神と隣人を愛することを同一のこととした点にイエスの教えの新しさがあります。

一番大切なおきて   マルコ12:18-27

先週の聖書箇所でイエスは、サドカイ派(祭司など神殿を中心とする一派)とパリサイ派(律法学者など会堂・律法を中心とする一派)のうち、復活を否定することでサドカイ派を否定しました。

 その議論を聞いていた律法学者の一人が、我が意を得たりと喜び、一番大切なおきて(律法)はどれかとイエスに問いました。律法学者はいつもはイエスに敵対的ですが、今回はライバルでもあるサドカイ派をやっつけてくれたのでつっかかっていったわけではありません。

 イエスの答えは申命記6:4とレビ19:18の引用です。要点は、①神である主は唯一であること、②神を愛すること、③隣人を愛すること。「第一に・・・、「第二に・・・」と語って、神を愛することと隣人を愛することに優劣をつけているわけではありません。同等です。

 申命記6:4はイスラエル民族が最も重んじていた聖句ですが、これとレビ19:18を組み合わせることで、神と隣人を愛することを同一のこととした点にイエスの教えの新しさがあります。神を愛していると言いながら、同胞であっても取税人、遊女、罪人などを汚れているとして排除するのが当時の宗教指導者たちでしたが、イエスはそのような者たちに区別なく接し、誰をも受け入れました。愛することは、とても難しいことであり、神に愛された者でないと本当の意味はわかりません。

 律法学者は、イエスの答えを受け入れるとともに、愛することは、どんな焼き尽くす献げ物よりもすぐれていると答えました。この言い方には、やはり神殿での儀式を重んじるサドカイ派に対する当てつけや否定があるように思えます。

この律法学者について、イエスは「あなたは、神の国から遠くない」と語って受け入れているように聞こえます。ただし、35節以下、38節以下では律法学者を批判し、「人一倍厳しい裁きを受ける」と断じています。こちらと結びつけて「神の国から遠くない」との持って回った言い方を否定的な意味に取ることもできます。すなわち「遠くはないけどね」、というニュアンスです。肯定的に、律法学者の中にもイエスのよき理解者がいるという意味にもとれます。

毎週日曜日は礼拝の日

仙台カナン教会では毎週日曜日、神様への感謝と祈りをささげる礼拝を開いています。この礼拝はキリスト教に興味のある方でしたら、どなたでも自由に参加できます。お仕事などで日曜日の都合がつかない方は、毎週水曜日に行われる祈祷会(きとうかい=お祈りの会)がおすすめです。

日曜日 朝の礼拝
午前10時30分~12時00分
必要な持ち物は特にありません。聖書や讃美歌などは教会でお貸します。
水曜日 祈祷会
14時00分から15時30分
こちらも必要なものは特にありません。聖書について学び、皆で神様にお祈りを捧げます。

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