西谷聖書通信 2025年クリスマス号
西谷教会ではクリスマスやイースターに「西谷聖書通信」を地域の方々にお配りしています。 今回クリスマス号は、マタイによる福音書からのショートメッセージです。
『彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先だって進み、
ついに幼子のいる場所の上で止まった。
学者たちはその星を見て
喜びにあふれた。』
(マタイによる福音書2章9・10節:新共同訳)
今年は11月30日からアドベントといってクリスマスシーズンが始まりました。
そして今年もクリスマスのお知らせを、西谷にある唯一のキリスト教会からお届けいたします。
ある方が「クリスマスって、なんだかウキウキするね!」と言ってくださいました。たとえクリスチャンではなくても、これまでお過ごしになられてきたご経験から、そう仰ってくださっているのでしょう。お聞かせ頂いたわたしも嬉しくなりました。
そのように多くの方々が、どこかウキウキしてお祝いしてくださるクリスマスは、折しも一年の終わり近くにあります。変わらず今年もウキウキして迎えて頂きたいと思っています。そしてぜひ今年のクリスマスは、お祝いをして、なにかパッと今年のことを忘れてしまうのではなく、むしろこれまでをふりかえる。そんなキッカケの日にして頂きたいと思い、このお知らせを書くことにしました。
そう申し上げるのも、聖書で神とは、起こりくるすべてのことをご存じで、またそのご計画通りに治めておられるお方。そう記されているからです。
冒頭の聖書のことば。
そこに記されている「学者」とは、ペルシャから来た3人の天文学者たちのことです。クリスマスをお祝いするため、星に導かれて遠い国からやって来たその3人が、ようやく目的地ベツレヘムへとたどり着いた様子が記されています。ツリーの上に星の飾りがあるのをお見かけになると思いますがその星のことを「ベツレヘムの星」と言いますが、それは聖書のこの箇所に由来をしているようです。
天文学者であったのですから、彼らはもちろん星に詳しかったのです。ただこの時ただ一つ、肝心なことがわかりませんでした。それはクリスマスのお祝いに、どこへ行けばいいのかということでした。どこか抜けているカンジがしますが、彼らはそれを隠そうともせず、肝心なことをユダヤの王様に聞きました。一番詳しそうだからですね。そして聖書のことばに基づいて教えてもらったまち。それがベツレヘムだったのです。
聖書にはその後、「星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上で止まった。」と記されています。そしてその星が止まったとき、彼らは喜びにあふれた、とも記しています。その星は、彼らにとって見慣れた星であったはずですが、一体どうして喜びにあふれたのでしょうか。
それは、彼らが聖書のことばに触れて、気付いたことがあるからです。自分たちはその星を目指して、遠い東の国から旅を続けてきたつもりだった。しかし、むしろ自分たちは、その星をも治めておられる神とそのことばに導かれていたということです。そして、その先に用意されていたことがクリスマスだったのです。すべてを治めておられる神の導きを理解したからこそ、このとき彼らは「その星を見て喜びにあふれた。」のでした。
皆さまにとって今年はどんな一年だったでしょうか。
過ぎ行く季節の早さにはいつも驚かされます。その日々にはあれが出来た、これは出来なかった。そのように少しずつこれまでをふりかえっていくと、実りのあった思い出と共に、あまり思い出したくない、気の重くなる、悲しいことをも思い出します。なすすべもなく、思わず天を仰いだ。そんなご経験をされた方もおられるかもしれません。そしてそのこ今年始まったことでもなく、それ以来ずっと心の中にあり続けている。そのようなことがおありになるかもしれません。
しかし、その気の重くなることでさえ、神のご存じであった星の輝きだったとするならば、どうでしょうか。神がおられて、その重く悲しいことにでさえ、神があなたをクリスマス生まれの救い主イエス・キリストへと導かれるご計画があった。もし、そのような気付きが届けられたのなら、それはどんなに深い慰めであり、また喜びとなるでしょうか。
クリスマスとは、そのような思いを天へと委ね、キリストへと導かれる日。そして見慣れていたことさえも神への喜びへと変えられる日です。だから私たちはこのクリスマスを迎え、そのお祝いにウキウキするのです。これまでのことをふりかえりつつ、喜びにあふれて、今年のクリスマスを一緒にお祝いしましょう。
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