月報巻頭言 Vol44「教会の成長」
西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 2025年のテーマは「主にあって喜び、耐え忍び、祈り続けよう」 副題は「教会の成長」です。
これまで9か月をかけて、年間標語「主にあって喜び、耐え忍び、祈り続ける」ということについて考えてきました。
12月は以前から、この年に与えられたみ言葉をふりかえりつつ、
書かせて頂こうと決めていました。
その中で主日のみ言葉もさることながら、
先に執り行われた伊丹教会・西谷教会合同の牧師就職式、
その冒頭で与えられたエフェソ4:7~16のみ言葉がとても心に残りました。
理由はいくつかあります。
一つ目は、そのみ言葉が指し示すテーマは「教会の成長」であること。
二つ目は、その就職式の次の日から私たち日本キリスト改革派教会の教育機関誌リジョイスを通じて与えられたみ言葉もエフェソ書だったこと。
三つ目はさらに、就職式の直前に役員の方から伊丹教会の月報(1990年分)頂き、
それを就職式後に読んだところ、その8月号と9月号で先々代の牧師であられる泥谷先生がその誌面でふれておられたのもエフェソ書、特に同じ4章7節から16節のみ言葉だったからです。
リジョイスではそのエフェソ書4章について、
「神の招きによって信仰を与えられ、救いに与った者たちが、その招きにふさわしく歩んでいくことの大切さを教えます。」と、その全体を解説していました。
就職式の挨拶の際にお伝えしたことですが、
西谷での伝道開始は1997年。
これは園田の地での伝道開始から数えてちょうど50年後のことです。
園田から伊丹を経て続く信仰の歩み。
その園田教会の谷口長老を主が選び、
特命委員として遣わしてくださったこと。
また教会員への勧告としてお伝えくださった
私たちが祈り合い、支え合い、そして愛し合うことの大切さは、
4章の全体像と重なることでした。
また大西先生は、教師の誓約事項から、
私たち教師がそれぞれの家庭を平穏で落ち着いたものとするよう
求める勧告をしてくださいました。
自らが努力してそうすることは出来るかもしれない。
ただ、自分の伴侶やその子ども達がそのようになることは、
自分の努力を超えたところにある。
ときにはしっかりと伴侶や子どもたちのために時間を裂くことの
大切さを示してくださいました。
そのことはリジョイスでも触れられているエフェソ書4章15節からの
“愛による成長”だとも言えます。
皆さまも同様に重く受け止めてくださったのではないでしょうか。
では、その愛による私たちの歩みと
成長とがどのように伝道と教会形成とへと結びつき、
やがて教会全体の成長となるのか。
そのことを神は泥谷先生を通して既に1990年の月報でお伝え下さっていました。
そこに記されていたのは、
当時直近で行われた西部中会の修養会で、
榊原康夫先生によるエフェソ書からの講演のまとめです。
8月号はその1日目の講演内容で、
先生はその内容を「伝道とは教勢拡張運動にあらず」とまとめてくださっていました。
伝道や成長を人による教会勢力拡大のためだと捉えるのではなく、
御心として備えられた隣人である“あなた”に興味がある。
チラシやはがき一つを作るにしてもそのためにする。
つまり伝道とは、
キリストにあって私たちを一つにしようとされる
神の愛を伝えることだということです。
続く9月号は特にエフェソ4:7~16からのまとめでした。
そこでは「み言葉と、奉仕の組織化、そして計画による教会成長」と記されていました。
まず7節から12節で語られているみ言葉による教会成長。
まさに牧師就職式はそのためのことです。
2つ目の奉仕の組織化による教会成長。
13節の「皆」という言葉、
また16節の「あらゆる節々が補い合う」ということから、
現状よりほんの少しの進歩。
かつ「皆」が係わることで心も身体も平和にされる。
そういう組織化です。
そして「愛によって造り上げられてゆく」(16節)とある通りに
家庭的な暖かい雰囲気ということです。
ですから3つ目の計画も挫折ではなく、
連帯感を通して愛を味わうもの。
そしてその結果にもてあそばれるのではなく、
互いの成熟(13節)とキリストに向かう成長(15節)を目指す。
ゆえに結果ではなくそのプロセス(過程)を大切にするべき、と記されていました。
12月はクリスマスを経て、
これからの歩みに向けた計画策定へと入る時節でもあります。
願わくは、
誓約にある志と決心とを私たちに与えられた神が、
これを成し遂げる力をも私たちにお与えくださいますよう祈っています。
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