月報巻頭言 Vol23「子らが神に信頼を置くため⑨」

月報巻頭言 Vol23「子らが神に信頼を置くため⑨」

西谷教会では月に一度「月報」を発行しています。 2年間続いたテーマ「主にある喜びと感謝に満たされて語り継ぐ」 第23回目の副題は「子らが神に信頼を置くため⑨」です。

2年間向き合い続けて来た詩編78編から虚心に聞いていく旅を
ここで一区切りにさせて頂きます。
語るべきこと、語りたいこともまだあります。
ただ、紙面で残すべきでないこともあり、ご容赦を頂ければと願っています。

そのような願いの中、改めて詩編78編に触れ、思うこと。
それはここで明らかにされる神と人の姿です。
詩編78編で描かれる人とはどのような姿でしょうか。
それはまず「闘いの日に、裏切った」人の姿(9節)です。
弓を射るのですから後方支援です。
ただ、闘いで火ぶたを切るのはたいてい弓を射る人からです。
そこに綿密な事前打ち合わせがあったかもしれません。
にもかかわらずこの人は参加しませんでした。
弓射る人なく前線を担い、闘った人はその時どうなったのでしょうか。

その人は人どころか
神との約束をも「守らず」「拒み」「忘れる」人(10、11節)でした。
そして神に「重ねて罪を犯し」「反抗し」「試み」
「欲望のままに得よう」とする人(17、18節)、
「信じようともせず」「依り頼まない」人(22節)でもありました。
そのような人に神は「憤られ」「怒り」ながらも(21節)、
「不思議な御業」で助け(12節)、
雲と光をもって「導き」(14節)、
豊かに「飲ませて」下さいました(15節)。
そして人がその欲望から求めることにでさえ応じて「天の扉を開き」(23節)、
「マナを降らせ、食べさせ」「与え」(24節)、
肉の欲望ですら「満たして」くださった(29節)のでした。

その人は自らに困難が訪れることがわかると神を求めますが(34節)、
その同じ口をもって「神を侮り」「欺いた」のでした。
このようなことを以って「心の確かに定まらない」人、
「神に不忠実な霊の」人だとし(37節)ています。

詩編78編で描かれる神と人の姿。
それはいと高き憐れみ深い神であり、また罪深い人の姿です。
そして親としての責務の旅。
それは子たちが「神に不忠実な霊の」世代とならないように語り継ぐ旅です。
そしてその責務は自らが未だ
「神の不忠実な霊の」人であることと向き合い続ける旅でもあります。
その旅を続けるにあたり40節から短く、
一つの神の姿が描かれています。

40どれほど彼らは荒れ野で神に反抗し
 砂漠で御心を痛めたことか。
41繰り返し神を試み
 イスラエルの聖なる方を傷つけ
42御手の力を思わず
 敵の手から贖われた日を思い起こさなかった。

ここで描かれる神の姿。
それは私たちが御心に反することを痛み、傷つくお姿です。
思い起こされずとも敵の手から贖われるその神のお姿こそ、
私たちの主イエス・キリストのお姿です。
霊によって肉を取られた神からの言葉が誰よりも先に心を痛め、
そして傷ついて下さった。
それは「いにしえから」(2節)のことであった、
ということを「聞いて悟った」(3節)のですね。

ですから私たちの語り継ぐ旅とは
神の憐れみを知る旅であると共に、
主の痛む御心と御傷とをみ言葉に聞いて思い起こしていく旅でもあります。
そして神はその主イエスを初穂として復活させられた。
子らが神に信頼を置くために、
イースターに向けて今から、
私たちはこの主の受けられた御傷と、
そして復活の意味に心を向けていきたいのです。

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