2020年09月27日「主なる神と偽りの神々」

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主なる神と偽りの神々

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聖書
イザヤ書 44章6節~23節

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イスラエルの王である主/イスラエルを贖う万軍の主は、こう言われる。わたしは初めであり、終わりである。わたしをおいて神はない。だれか、わたしに並ぶ者がいるなら/声をあげ、発言し、わたしと競ってみよ。わたしがとこしえの民としるしを定めた日から/来るべきことにいたるまでを告げてみよ。恐れるな、おびえるな。既にわたしはあなたに聞かせ/告げてきたではないか。あなたたちはわたしの証人ではないか。わたしをおいて神があろうか、岩があろうか。わたしはそれを知らない。
偶像を形づくる者は皆、無力で/彼らが慕うものも役に立たない。彼ら自身が証人だ。見ることも、知ることもなく、恥を受ける。無力な神を造り/役に立たない偶像を鋳る者はすべてその仲間と共に恥を受ける。職人も皆、人間にすぎず/皆集まって立ち、恐れ、恥を受ける。鉄工は金槌と炭火を使って仕事をする。槌でたたいて形を造り、強い腕を振るって働くが/飢えれば力も減り、水を飲まなければ疲れる。木工は寸法を計り、石筆で図を描き/のみで削り、コンパスで図を描き/人の形に似せ、人間の美しさに似せて作り/神殿に置く。彼は林の中で力を尽くし/樅を切り、柏や樫の木を選び/また、樅の木を植え、雨が育てるのを待つ。木は薪になるもの。人はその一部を取って体を温め/一部を燃やしてパンを焼き/その木で神を造ってそれにひれ伏し/木像に仕立ててそれを拝むのか。また、木材の半分を燃やして火にし/肉を食べようとしてその半分の上であぶり/食べ飽きて身が温まると/「ああ、温かい、炎が見える」などと言う。残りの木で神を、自分のための偶像を造り/ひれ伏して拝み、祈って言う。「お救いください、あなたはわたしの神」と。彼らは悟ることもなく、理解することもない。目はふさがれていて見えず/心もふさがれていて、目覚めることはない。反省することもなく、知識も英知もなく/「わたしは半分を燃やして火にし/その炭火でパンを焼き、肉をあぶって食べた。残りの木で忌むべきものを造ったり/木の切れ端を拝んだりできようか」とは言わない。彼は灰を食らい/惑わされた心は、その道を誤らせる。彼は自分の魂を救うことができず/「わたしの右の手にあるのは偽りではないか」とすら言わない。
思い起こせ、ヤコブよ/イスラエルよ、あなたはわたしの僕。わたしはあなたを形づくり、わたしの僕とした。イスラエルよ、わたしを忘れてはならない。わたしはあなたの背きを雲のように/罪を霧のように吹き払った。わたしに立ち帰れ、わたしはあなたを贖った。天よ、喜び歌え、主のなさったことを。地の底よ、喜びの叫びをあげよ。山々も、森とその木々も歓声をあげよ。主はヤコブを贖い/イスラエルによって輝きを現された。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』
イザヤ書 44章6節~23節

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説教アウトライン
説教題:主なる神と偽りの神々
参照:ハイデルベルク信仰問答問 Q&A 94-98、117
中心的主張点: いける神「主」により頼み、このお方にのみ祈りを捧げるべし。
序:宣教師にたまにある失敗:福音とともに自分自身の「文化」を押し付ける。
1、唯一の主なる神を紹介し、この方を拝むようにと呼びかける。
イ、創世記から黙示録までが唯一神がおられることを土台、前提にしている。
ロ、日本キリスト改革派教会が「有神的人生観、世界観」の必要を語る。
ハ、主ご自身の自己紹介を確認しよう。(出3:13−14 p. 197)
二、人間は生れながら真の神を知って、憧れるはずであるが、背くことを選ぶ。(コヘレト7:29 p. 1042)

2、日本の多神教とアニミズムの実態は至るところにぶつかる。
イ、美しい古きものが確かに多い!
ロ、富士山からお墓まで、札所から針供養まで、神田山から明治神宮まで。
ハ、「宗教ではなく、文化である」の主張はどう評価するか。
二、アニミズムの実態:世界中に存在し続ける。
ホ、迷信的であってもその社会的役割を見分けてみよう。

3、偶像崇拝の禁止:これが招く恐ろしい裁きがある。
イ、自然を愛するゆえに考え出す神?自然界が語る真の創造主なる神!
ロ、創造主に背くことと厳しく断罪する。
ハ、カナン人が滅ぼされた要因は偶像崇拝に伴う淫らな行為のため。
二、イスラエルとユダヤが裁かれてしまうのも真の神に代えバアル崇拝を。

4、それなのに、主は罪を贖い、ご自分の民を回復させてくださる。
イ、ご自身を改めて表してくださる。
ロ、預言者以上に、ご自身でおいでになり、恵みとまことを示す。
ハ、真の神でおられる主の元へと立ち返るよう、呼びかっける。

結論: まことに生きておられる唯一の「主」なる神はあなたとの人格的関係を持とうとしておられる!このお方の呼びかけに応えよう!

説教者から一言: 今回の説教は、キリスト者ならば、良く理解しているはずのことですが、唯一の真 の主なる神がおられて、他の「神」は人間が考え出したり作ったりする偽物にすぎません。知ってはいるのですが、日常生活の中で出会ったり、場合によって憧れたりすることが度々あると思います。預言者イザヤは嫌味を結構使いながら、偶像礼 拝を断罪しています。でも、私たちはそうするならば、家族や社会に嫌われ者となってしまうのではないでしょうか。神社や寺や供養などを否定すれば、日本人でないと思われてしまうかもしれません。どう思って、どうしたらよいでしょうか。

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