静寂が築き上げる聖所 | 列王記上 6章

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列王記上 6章

神殿の建築は、石切り場でよく準備された石を用いて行われたので、…鉄の道具の音は全く聞こえなかった。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 6章7節

静寂が築き上げる聖所

列王記上6章は、神殿建築の詳細な設計図です。その壮麗さは想像を絶します。内壁はすべてレバノン杉で覆われ、その上から純金が張り巡らされました。「石は全く見えなかった」(18節)とあるように、無骨な土台の石は、輝く栄光の内に隠され、楽園のような美しい彫像によって彩られました。

しかし、この章で最も心を打つのは、豪華な装飾よりも、工事現場の「静寂」です。石切り場で完全に仕上げられた石が運ばれたため、現場では「鉄の道具の音は全く聞こえなかった」と記されています。神の家は、人間の騒がしい力技や喧噪によってではなく、整えられた静けさと秩序の中で組み上げられたのです。

さらに重要なのは、工事の真っ最中に語られた主の言葉です(11節~13節)。神は建物の出来栄えについては一言も触れず、ただ「掟に従って歩」むならと、王の従順を求めました(12節)。どれほど立派な神殿であっても、そこに聞き従う心がなければ、神は共には住まわれません。

教会もまた、活動の喧噪や建物の立派さではなく、御言葉への静かな信頼と従順によって建て上げられます。私たちの内なる神殿は、世の騒音の中ではなく、主の前に静まる時を通して、着実に完成へと近づいていくのです。

【祈り】

騒がしさの中であなたの御前に静まることができますように。

小宮山 裕一(網島教会)