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2025年04月20日「復活のイエス様」

私たちが生きているこの世は、厳しく、冷えた空気のように冷たいところがたくさんあります。しかし、イエス様を信じる私たちの心には、暖かい希望が溢れています。なぜでしょうか。今日、主が復活され、死に打ち勝ち、永遠の命を与えてくださったからです。また、生きる力と目的を与えてくださったからです。
イエス様が十字架の上で死なれた時、主に従った多くの人はすべてが終わったと思ったでしょう。特に一生主に従おうとした弟子たちは、絶望と悲しみ、また混乱と恐れを招いたはずです。しかし、今日朝、墓は空になり、イエス様は復活されました。イエス様の約束は嘘ではなく、イエス様に従った人々の信仰は無駄ではありませんでした。
ある有名な神学者は、イエス様の復活についてこのように言ったそうです。[イエス様の復活の説教は、短ければ短い方が良い。なぜなら、イエス様の復活は説明する必要がない歴史的な事実だからです]　私もそう思いますので、今日は短く説教をします。しかし、今日の御言葉を通して絶望と悲しみ、また混乱と恐れに包まれている私たちの人生の上にイエス様の復活の希望と喜びが溢れるように願います。

イエス様が十字架の上で死なれてから三日が過ぎました。安息日が終わって、週の初めの日の明け方（あけがた）に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、イエス様の墓に行きました。他の福音書には、彼女たちが香料（こうりょう）を買ってイエス様に塗りに行くためだと書いてあります。しかし、大きな地震が起こり、主の天使が天から降って近寄り、石をわきへ転がし、その上に座っているのを目撃します。さらにその天使は、イエス様が復活されたと伝えます。その話を聞いた婦人たちは、絶望と悲しみ、また混乱と恐れから完全に抜け出すことができます。イエス様の復活は、私たちをどのように変えるでしょうか。聖書を通して学びましょう。

まず、イエス様の復活は絶望から希望に変わります。6節を見てください。
[あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい]
女性たちが確認したイエス様の墓は、もう悲しみと死の場所ではありませんでした。イエス様の復活で墓は、命の証拠となり、絶望の空間ではなく、希望の場所となったのです。すなわち、イエス様の復活は、絶望から希望に変わりました。
天使が言いました。[あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ]　ここで何が分かりますでしょうか。
神様の御言葉はいつも正しく、イエス様が言われた御言葉は必ず、成し遂げられるということが分かります。私たちの人生の中には、繰り返し何度も失敗があり、もう終わりだという絶望の時が必ず訪れます。しかし、復活のイエス様は、私たちにこのように言われます。[終わりではない、私が復活したように、あなたも再び起きることができる]　私たちにこの世の絶望より天の希望を与えてくださいました。

また、イエス様の復活は喜びを与える恵みです。8節を見てください。
[夫人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った]
復活の話を聞いた女性たちは、恐れながらも大いに喜びました。信じられない知らせ、理解できない現実ですが、その中にある言葉で言えないほどの感激と喜びが生じたのです。
私たちも信仰生活をしながらも恐れや悩み、また不安の中で生きる時があります。しかし、イエス様の復活は恐れの中でも私たちに喜びを与え、その喜びによって私たちを立ち上がらせてくれます。恐れがない人生ではなく、恐れの中でも主を仰ぎ見、喜びを持って生きる人生がイエス様の復活を信じる信仰の姿です。

また、イエス様の復活は生きておられる主に出会うようにします。9節を見てください。[すると、イエスが行（ゆ）き手に立っていて、「おはよう」と言われたので、婦人たちは近寄り、イエスの足を抱き、その前にひれ伏した]
婦人たちは、復活の主に出会いました。そのお方こそ、生きておられるお方であり、私たちを捜しに来てくださるお方であります。[おはよう]というこの短い挨拶は、イエス様の心を見せてくれます。死に打ち勝ち、復活されたイエス様が最初になさった事は、愛する人を捜し、平安を与えてくださることでした。
私たちもイエス様が復活されたこの朝の礼拝を通して、また御言葉を通して復活のイエス様と人格的に出会うように願います。そして、復活された主にひれ伏し、礼拝しましょう。その時、復活の主の平安が与えられると信じます。

最後に、イエス様の復活は私たちを福音の証人となるようにします。10節を見てください。[イエスは言われた。「恐れることはない。行って、私の兄弟たちにガリラヤへ行くように言いなさい。そこで私に合うことになる」]
イエス様は婦人たちにイエス様が復活されたことを伝えるように言われました。
イエス様の復活は、個々人の喜びで留まってなりません。皆に延べ伝え、分かち合う恵みの福音です。私たちが伝えなければならない使命です。今日、復活されたイエス様を愛する私たちの家族に、また友人に、さらに世の果てまで伝える復活の証人となるように願います。

聖徒の皆様
今日、私たちは復活のイエス様の御言葉を聞きました。復活のイエス様は、絶望から希望に、恐れから喜びに、また不安から平安に変えてくださるお方です。今も復活されたイエス様は、私たちと共にいてくださいます。また、私たちを捜して、「おはよう」と声をかけてくださいます。その声に耳を傾け、イエス様の復活の証人として生きましょう。お祈りを致します。




復活の主イエス・キリストの父なる神様、今日、復活の主の御言葉を聞かせてくださり感謝いたします。私たちは主の復活を通して永遠の命が与えられ、また天の希望と消えることのない喜びが与えられました。絶望の中でも復活の主を仰ぎ見、復活の主の御言葉を堅く信じ、立ち上がることができるように恵みを与えてください。さらに復活の主を大胆に延べ伝える証人の人生を生きるように用いてください。
神様は、弱さを覚えている方、悩みによって苦しんでいる方が復活の主に出会い、復活の主と共に最後まで生きるように、さらに主が来られる日に復活されることを信じ、天の希望を持って生きるように導いてください。また、全世界で絶望の中で生きている人々や何の希望もなく生きている人々が復活のイエス様に出会うことができる恵みを与えてください。すべてのことを主にゆだね主イエスキリストのみ名によってお祈りを致します。