信仰の父と呼ばれるアブラハムの甥のロトは、邪悪な人々のいるソドムに住んでいました。主は、二人の御(み)使い(天使)をソドムに遣わし、この町を天からの火で滅ぼす前に、ロトとその家族を救い出そうとされます。アブラハムの、ロトを助けたいという願いに答えてくださったからでした(創世記18章16節以下)。
しかしロトは、町を去るのをためらいます。そんなロトに主は憐れみをかけてくださいました。主は二人の客(御使い)にロトたちの手を取らせ、避難するようにされたのでした。それでロトたちは無事に助け出されました。
私たちには、決断が鈍り、ためらってしまうことが時にあるのではないでしょうか。そのような中でも主は憐れんでその中から引っ張り出してくださいます。振り返った時に、あの時よく決断できたものだ、ということがあるはずです。それは主の憐れみがあったからそのようにできたのです。さらに、自分のために誰かが祈ってくれていたのかもしれない、ということも思い巡らしてみるのはどうでしょうか。