今日の御言葉357　2025.11.12

　主イエスは御自身を信じる者に永遠の命を得ると言われ、それはこの世で与えられるとも言われました(ヨハネ5:24)。律法の専門家は、主イエスのもとに来て、「何をしたら、永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」と尋ねました(ルカ10:25)。永遠の命は、この世を去ってから、後の世で受け継ぐとも言われますが(ルカ18:30)、実はこの世で主イエスを信じる者には既に与えられているものなのです(ヨハネ5:24)。

しかし、そもそも永遠の命とはどんな命でしょう。死んでこの世を去った後に復活し、その後、ただずっと永久に生き続けるということでしょうか。しかし現世と同じ状態が永久に続くのならどうでしょう。しかも、もしたった一人で永久に生きるのだとか、あるいは悪のはびこる中で、楽しくなく、健やかでもなく永久に存在するだけなら、そんな命は喜べません。

　もちろん主イエスはそんなものではなく、生まれながらの命に勝るものを私たちに与えるために世に来られました。そしてただ楽しく健やかなだけではなく、主なる神の民とされて神の愛の内に、神と共にある永遠の命をもたらしてくださったのです。

　この世で永遠の命は受けられますが、私たちの聖化は未完成です。しかしやがて復活により完成された祝福に与らせていただけます。その命は私たちが何かをしたら受け継げるものではなく、ただ主イエスを信じる信仰によって受け取れる神の恵みです。