今日の御言葉278 2024.5.8(水) 一人の人間が世に生まれ出た喜び
ヨハネによる福音書 16章21節
「女は子供を産むとき、苦しむものだ。自分の時が来たからである。しかし、子供が生まれると、一人の人間が世に生まれ出た喜びのために、もはやその苦痛を思い出さない。」 ヨハネによる福音書 16章21節
ここでの主イエスの教えは、出産そのものについてではなく、御自身がこの後捕えられてしまい、弟子たちが悲嘆にくれることを予告された時のお話です。しかし、やがて復活されたイエスと出会うことで、弟子たちは喜ぶことになると言われた時のたとえとして話されたものです。
当時の出産は、現代に比べれば多くの危険が伴い、女性は命がけだったでしょう。今でもそうだと言われるかもしれません。それでも子どもの誕生は、一人の人間が世に生まれ出た喜びだ、と主イエスは言われます。単に一般的にそう思われているだけでなく、それ自体が喜びなのだと。これはとても大事なことです。
私たち人間は生まれながら罪と悲惨の状態(ウ小教理問17,31)にあります。コヘレトの言葉は、人は生まれて来なかった方が幸福だ、太陽のもとに起こる悪い業を見ていないからだ、と言います(4:2,3)。それ程この世には悪が満ちていると言いたいのです。
ですが神が産めよ、増えよ、と言われた以上、堕落後も人が生れることは喜びであり神の祝福です(創世記9:1)。しかしこの世では、人の罪と悲惨のゆえに悩みと苦しみが尽きず、ついには死が待ち受けています。その罪と悲惨からの救いが私たちには必要です。そのためイエスは救い主として世に来られました。主イエスとの出会いは私たちに救いの喜びをもたらしてくれるのです。
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