週報コラム 2026.1.18

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週報コラム 2026.1.18

ヘブライ人への手紙

 「イエスは、垂れ幕、つまり、御自分の肉を通って、新しい生きた道をわたしたちのために開いてくださったのです。更に、わたしたちには神の家を支配する偉大な祭司がおられるのですから、心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は聖い水で洗われています。信頼しきって、真心から神に近づこうではありませんか。」ヘブライ人への手紙10:20~22

 ヘブライ人への手紙は、書き始めの所に差出人と宛先が書かれていないので、この手紙自体からは誰が誰に向けて書かれたのかがわかりません。 
 ただ、文書の形式としては文末に挨拶の言葉があり、手紙であることがわかります(13:22以下)。13章あり、20頁弱もある分量ですが、これで手短に書いたとあるので驚きです。手紙と言っても前半は論文のようなものですが、著者は「勧めの言葉」と言っています。論文を書いて神学的な論争をしているわけではなく、読者がこれを読んで福音の内容を良く理解し、イエス・キリストを信じる信仰によって生きるに当たっての勧めとして受け止めてほしいのです。特に10章の途中から勧めの言葉になります。
 この手紙は、紀元1世紀の頃から、著者は使徒パウロの手紙だという説がありました。しかしパウロが多くの手紙で主題としている「信仰による義」、「律法と福音」、「キリストの十字架と復活」、「肉と霊」という問題よりも、大祭司としてのイエス・キリスト、旧約聖書レビ記で示されている律法の種々の儀式、特に動物犠牲の意味を説き、それらと主イエスの十字架の死との関係を明らかにします。今日、キリストを信じるクリスチャンたちにとって、もはや動物犠牲は必要ないことが明確に示されています。
 また、パウロとは文体も違うと言われています。著者は、「主が最初に語られ、それを聞いた人々によってわたしたちに確かなものとして示され」た(2:3)と書いていますから、主イエスに直接会っていた人ではなく、主イエスの弟子たちから話を聞いた人たちに属していると見られます。
 冒頭、神はかつて預言者たちによって多くのかたち、また多くの仕方で先祖に語られたとあります。直接の語りかけ、夢や幻、天使、預言者を介して等、様々な手段を神は用いられました。しかし「終わりの時代」(1:2=今日まで続く新約時代)には御子によって私たちに語られました。主イエスの御業と御言葉の中に、神の御心が十分に明らかにされています。この手紙によって私たちは罪の贖いと犠牲の供え物の意味、キリストによってそれが満たされたことを知ることができるのです。

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