「アドベント」


 11月30日に最も近い日曜日から、クリスマスイブまでの4週間をアドベント(待降節)と呼びます。
これは、ラテン語のAdventus(来臨)という言葉から出てきたものです。
私達は、このアドベントの期間、御子の来臨を待ち望むのです。
 アドベントの期間、教会では、伝統的にクリスマスクランツの上に立てられた4本のロウソクに毎週1本ずつ火を灯していきます。
クランツの緑は、永遠の命の希望を表しています。
 ルター派の伝統では、第1週と第2週に、天国と悔い改めを表す紫色ののロウソクを灯し、第3週は救いの喜びを表すピンク色のロウソク、第4週はまた紫色のロウソクに戻ります。
そしてクリスマスには待ち望んだ御子の来臨の喜びを表す白いロウソクを5本目として灯すそうです。
 しかしヨーロッパでは伝統的に、毎週白いロウソクを飾り、アメリカでは全部赤や緑色のロウソクを飾ることもありますから、ロウソクの色については、20世紀半ばに、後から意味づけされたようです。
 ですから大切なことは、形式ではなくてその精神ではないでしょうか。
旧約聖書の時代にユダヤの人々が救い主の御降誕を待ち望んだように、現代に生きる私達は、師走の忙しさの中でも救い主に思いを寄せて、救い主が再び来られるのを待ち望むのです。
 尚ロウソクもツリーも、クリスマス礼拝が終わったら直ぐに片付けてしまうのではなくて、新年1月6日の顕現祭 (東方の博士達がイエスを拝した日及び御子が受洗された日)まで飾ったままにしておくようです。

いずみ教会では、12月23日午後7時よりクリスマスキャンドルサービスをお献げします。
どうぞあなたもお気軽にお出かけ下さい。
あなたのお出でを心からお待ちしています。