神御自身の恵みと真実さ | 列王記上 8章

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列王記上 8章

神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 列王記上 8章27節

神御自身の恵みと真実さ

8章は、神殿建築の頂点であり、契約の箱が至聖所に安置される荘厳な場面です。祭司たちが聖所から出ると、雲が神殿に満ち、「主の栄光が主の神殿に満ちた」のです(11節)。

この栄光の瞬間に、ソロモンは驚くべき告白をします。「天も、天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、なおふさわしくありません」(27節)。七年の歳月と莫大な資材を費やした神殿の完成式で、王自らがその限界を告白したのです。

これは深い信仰の言葉です。神は人間の造った箱に納まるお方ではありません。にもかかわらず、神はこの「ふさわしくない」場所に臨在してくださいました。それは神殿の立派さゆえではなく、ただ神ご自身の恵みと契約の真実さのゆえです。この契約とは、箱に納められたシナイでの契約(9節)であり、ダビデに与えられた約束(サム下7章)でもあります。ソロモンの長い祈りは、罪の赦し、立ち帰り、そして異国人さえも含むすべての人への憐れみを願い求めています。神殿は、完璧な人びとの集まる場所ではなく、罪を認め、赦しを乞う者たちが神と出会う場所なのです。

私たちの礼拝もまた、自らの「ふさわしくなさ」を知りつつ、なお近づいてくださる神の恵みに応答する場です。

【祈り】

主よ、ふさわしくない私たちのもとに来てくださり、感謝します。

小宮山 裕一(網島教会)